船に帆を張り、風を受けて流れながら網を曳く打瀬網漁、
その打瀬網漁をする漁船が、打瀬舟といいます。
6月2日に熊本県の佐敷港を出た打瀬舟が、
東京湾に向けて、今回航中です。
途中、各地を寄港しながらの航海で、
その先々では、話題となっているようですので、
ご存知の方も多いかと思います。
戦後しばらくは全国各地で行われていた漁法ですが、
ほとんど残っていません。
東京湾でも、かつて多くの打瀬舟が操業していたそうですが、
もちろん、今はありません。
千葉県木更津ののり漁師・金萬さん(きんのり丸)などが中心となって、
東京湾に打瀬舟を復活させようと、活動しています。
開発された海の象徴の東京湾と、風まかせ漁業である打瀬舟漁。
もっとも、一見のどかに見える打瀬舟漁ですが、
刻々と変化する風向・風力を利用しなければならないのですから、
実際にはハタ目の想像を絶する、
頭と体を使った重労働ではないかと思います。
ご関心を持たれた方は、いろいろと調べてみてください。