相模湾試験場の普及員から「カジメが成熟してきた」と聞いたので、
イセエビの刺網に掛ってきた葉っぱを見てみました。
カジメEcklonia cava KJELLMAN(アラメではないかとの見方もあり)
の葉の中央部に、ある程度の範囲で一段高く(厚く)なる子嚢斑というものが表われます。
ここで遊走子が造られます。この遊走子が海中へと放出され、
海中を漂いわずかに泳いで岩の上などに着くと、
そこで発芽し成長していきます。
実際。今朝のカジメには子嚢斑がありました。
その子嚢斑の表面を覆う膜も見られます。
かなり成熟が進み、遊走子の放出も近いのかと思われます。
ここ江の浦の磯は、7月の台風による大時化で、
カジメがかなり減少したようです。
ただ、10m以深では、まだ生き残ったカジメがあるので、
このカジメを親として、消失したカジメ場が早く復活してくれることを
期待しています。
これからも、注視していきたいと思います。