[世界6月号(岩波書店)]に水口憲哉氏が稿を寄せています。
『海のチェルノブイリ』
言わずもがな、大量の放射能物質を大気中・海洋中に放出し続ける福島第1原発の事故を期に
著されたものではありますが、
氏の長年に渡る原発と漁業・魚についての研究に基づく、
大変重たい文章となっています。
そもそも原発の稼動により、放射能汚染はずっと行われていたのですが、
この期に及んでもなお、その実態を明らかにしようとしない
国と電力。
報道しないマスコミ。
そして、日々進む放射能汚染の中で暮らしていかなければならない、
我々。
これからさらに進行するであろう水産物への放射能汚染への危惧を、
述べられていますが、
それは、漁業研究者としての、氏の苦悩を伴っていることは、
言うまでもありません。
日々、海へと乗り出す漁業者のおかれた困難さを
表しています。