小田原市漁協刺し網部会が研究活動としておこなっている、
アンコウの標識放流。
標識の付いたアンコウが獲れたと、今迄何度か記事にしました。
ちなみに、先日の赤色の標識は、昨年放流したものでした。
このように、漁獲したものに標識を付けて放流し、
それがまた獲れる(再捕)ということは、
標識放流の成功事例というべきものです。
今日はその反対、失敗のじれいです。
「黄の212」まさしく私がつい数日前に付けたものです。
放流地点の近くの刺網に、今日掛かっていました。
この無残な姿は、漁獲時に網にこすられ、
体表のヌメリが取れ、そのダメージが悪化してしまったものです。
すでに息絶えていました。
漁獲時に網によるスレのない個体をえらんでいるつもりですが、
なかなか見た目ではわからないダメージを受けているのでしょう。
放流したアンコウの一部は、このように死んでしまうという事例です。
このように放流後間もなくしんでしまうアンコウが、
かなりの割合であるとすれば、
1~数年後に再捕される比率も上がってきます。