イセエビの刺網を推進3mぐらいの浅い所にかけると、
タツナミガイがごろごろかかってきます。
この時期、浅場の海底にはワカメが多く、
夜間、海藻を盛んに食みながら網にかかってしまうのでしょう。
ただ、私としては獲れたところでうれしくないどころか、
迷惑な代物です。
体は筋肉の塊のように意外と固く、
網が喰い込んではずしにくく、
直に体表はぬるぬるとけてすべるし、
そのうち紫色の液体を出す始末。
余りに多くかかる場所では、網をかけようか止めようか
考えてしまうほどです。
自然の海の中へ網をかけるわけですから、
欲しい魚だけ獲ろうなど、しょせん無理なことなのです。
カイと名のつく通り軟体動物、アメフラシの仲間です。