4月25日(土)、漁業就業支援フェアというものがあり、
東京まで行ってきました。
水産庁の方針でもある漁業の担い手育成事業の一つで、
この日は、就業者を募集する経営体がブースを出し、
就業希望者が興味のあるところを回るといった形式で、
開催されました。
私は転職して漁業者になったものとして、
その体験談を話したり、希望者と個々に話をしたりといった
お手伝いをしました。
私自身、いまさら自分が出て行ってもと思ったのですが、
この事業の初期にかかわったことや、
東京近郊で自営という安易な選択で声がかかってしまい、
のこのこと出て行ってしまいました。
私のことはさておき、そこで感じたことを。
私が雇われから独立して自営漁業者になった経緯があるからなのか、
会場で私に話しかけてきた人は
「どうしたら船を持って自分で漁をできるようになるのか?」
と聞いてくることが多かったです。
一方、募集する側の経営体は、北は北海道から沖縄まで、
主に定置網や沖合いのイカ釣り、サンマ、サバたもすくい、まき網、延縄などの
中型船がほとんどです。
人を雇えるのですから、それなりの経営規模ですし、
そもそも乗り子が欲しくて出店しているわけです。
本当に漁業という仕事がしたいのなら、
まずは雇ってくれるところで一生懸命働くこと、
それしかありません。