下関にある水産大学校も、
鳩山政権の「事業仕分け」の対象にされました。
はるか昔、私も受験した学校です。
今は、友人が教員として在籍しています。
私の出身校とは兄弟校です。
漁業・水産業がなぜ必要で重要なのか、
そして自然環境・生態系の一部である水産資源
(川崎健先生の言葉をお借りします)を利用するには
どんな研究が必要なのかを常々考えて、
その担い手を育てています。
選挙と支持率を上げることが目的の仕分け人どもとは、
論議がかみ合うはずありません。
そもそも、事業仕分けなどという勝手な手法に、
いかにも正義が存在しているようにふるまう仕分け人どもには、
五臓六腑が煮えくり返ります。
おもしろがってテレビを見ていて、
後で取り返しのつかない事にならないようにしなければと
私は思っています。
ついでに書きますが、高速道路の値下げで、
多くの航路が存続の危機となっています。
海に囲まれたこの地域において、
造船も含め、海運業は長い歴史の上に築かれた技術の集積です。
日本の各地には商船学校などの、船員を育てる学校がありますが、
学校を出ても働く場所がなくなってしまえば、
根底の教育から、海運業を支える構造が
崩壊してしまうのではないかと、危惧するのですが、
大げさでしょうか。
失うもののほうがはるかに大きいと思えてなりません。