殻全体に広がるスジを放射肋と放射溝と呼ぶそうです。
全体的に平たいホタテガイやヒオウギガイとは明らかに異なる
丸っこい体で、放射肋が目立つ貝といえば、
私はまず、アカガイを思い浮かべました。
表面が毛羽立っていないのでアカガイではないにしても、
その近種なのかなと思って、図鑑を見ると、
似たようなのがいろいろあって、
種は全く分からなくなってしまいました。
アカガイはフネガイ科、トリガイはザルガイ科など、
科名すら分かりません。
貝のどこを見れば区別がつくのか、と言う見る目がないのです。
水深30mほど、カワハギの刺網にかかってきました。
網にひっかかるような所のないこの体では、
船上まであがってくることは稀です。
ただけた曳きなどの漁がないので、
この海にどれくらいいるのかもわかりません。
(貝類の資源量も常に変化していますが)
朝、獲って、夕方見たら、一緒に泳いでいたカワハギについばまれたようで、
もうのびていました。
どうやらおいしいことだけは確かなようです。