ナマコの口

 0905271.JPGのサムネール画像0905272.JPGのサムネール画像

ナマコの話の続きです。

マナマコの赤に限っての事。

冷たい水を好むので、夏場は岩陰でじっとして動かなくなります。

夏眠するわけで、

夏から秋にかけては、網にもかからなければ潜りさんも姿を見かけなくなります。

そこで、体が小さくなるという人と、

大して大きさは変化しないという人がいます。

昨日、小さくなったと書きましたが、自分の経験では、これは今年に限っての事。

既に過去2年間、超夏させてみたのですが、

そのときは、極端な変化は感じられませんでした。

また、超夏することからも、何年か生きるわけですが、

2年か3年か人により意見が違います。

さらに、ナマコの生態は略解明されており、

種苗生産技術も確立しているという人もいます。

ただ、ナマコの生息地はかなり広域にわたっており、

生態も地域により変化があるかもしれません。

また、水産上の重要性も地域により異なるので、

当然研究への取り組みにも差が出たりします。

研究者である、数人の友人の話によるものですが、

分かっている人にはわかりますが、

分からない人にはわからないといった段階のようです。

なお、別役実氏の「魚づくし」によると、

「この口、ものいわぬ口」と、アメノウズメノミコトに口を切り裂かれたことから、

見た目にたがわず、性格はいたってラジカルであるといわれているらしいです。

図説魚と貝の大事典(1997)柏書房388ページ

「ナマコが始めて日本の文献に現れたのが『古事記』である。

天子系降臨のときに、アメノウズメノミコトが海の総ての生物を集めて

忠誠を誓うか尋ねたが、ナマコだけが返事をしなかったので、

小刀でその口を裂いた。

そのため今もナマコの口は裂けているのだ、と記されている」

とありました。

2024年10月
« 9月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
ご予約・お問い合わせは お気軽にご連絡ください!!
電話番号: 090-2303-0735
メールでお問い合わせ
ページ上部へ