これはメガネウオ。
水深20m、砂地と岩礁の境あたりで刺網にかかりました。
全長30cmほどで、かなり大きい方ではないかと思います。
ミシマオコゼ科、ミシマオコゼ属、ミシマオコゼの仲間ですが、
ミシマオコゼ、キビレミシマ、ヤギミシマ、アオミシマ、
どれも同じような体型をしており、
体色が多少異なります。
英名Stargazerは、星を眺める人、
頭部上面が平らになっており、
そこに目があります。
常に上を見ていることが英名の由来でしょう。
砂底で生活し、体は砂にもぐって、目だけ出し、
小魚などのエサをじっと待っています。
口の中を良く見ると燈色のひも状のものが見えます。
さらによくみると、
節(ふし)があるようになっていて、
ゴカイなどの環形動物に良く似ています。
これを口のすぐ前でひらひらさせて魚などをおびき寄せ、
パクリとたべるわけです。
この疑似餌を持っているのは、
ミシマオコゼの仲間ではメガネウオだけです。