「KOKA」ご存知ですか?
誠文堂新光社の月刊誌「子供の科学」です。
8月号に「海流に乗ってやってくる死滅回遊魚」という特集がありました。
私が初めてKOKAを手にしたのは、もう35年前。
相模原市立横山小学校で私の担任だった大谷先生が
当時、既にかなり古かったKOKAを何十冊と持ってきて、
私達に、欲しいものがあれば持って行きなさいといっていただきました。
あの頃は、星にも、石にも、電気にも虫にもいろいろなものに興味がありました。
そして、最近私の子供が、その頃の年齢となり、
再びKOKAを手に取るようになりました。
前置きがかなり長くなりましたが、
この死滅回遊魚の記事は、地球博物館の瀬能博士への取材が基になっています。
海流に乗って流れていった先で、
冬、あるいは夏を越せず、死滅してしまう魚のことをいいますが、
私も初めてこの言葉を聞いたときには、
黒潮に乗って来た南の小魚たちが、
やがて冬の冷たい水温に、生きていけなくなる現象を知り、
驚きや衝撃を受けたものです。
しかし、変化し続ける地球環境に対応するために、
常に生息域を拡げようとする「分散」というものをおこなっており、
種の維持の為には必要なことなのだと、
その興味深い生態にも驚かされました。