
ちょっとわかりづらい写真ですが。
明らかに分かるのがイソギンチャクです。
ベニヒモイソギンチャク、左上のほうに細かい糸のようなものが
見えると思いますが、
触手のほかに、20センチ前後の糸状のものが
数本延びています。
あるいは、これも触手の一種でしょうか。
このベニヒモイソギンチャクは、貝殻に付着していますが、
ほとんど一面についているので、貝殻は見えません。
その貝殻の中に棲んでいるのが、ソメンヤドカリ。
目玉が二つ目だっているので、
何かいるのがおわかりでしょうか?
イソギンチャクとヤドカリの共生は、よく知られています。
エビ・カニなどが最も恐れるタコなどから、身を守るため、
ヤドカリは貝殻にイソギンチャクを付け、
イソギンチャクはヤドカリのエサのおこぼれをいただきます。
ヤドカリが成長して貝殻を取り替えるときは、
イソギンチャクもちゃんと載せかえるそうです。
(ベニヒモイソギンチャクから出る糸状のものは、
槍糸というもので体側からでており、
防御機能があるそうです。)