おっと、危ない危ない!!
甲板上をヒョウモンダコが歩いているではありませんか!
全長で、せいぜい3cmほど、
指先に乗る大きさですが、
曽野伸ばした手を引っ込めました。
その名の由来となっている、青い輪紋、ちいさな固体でもひときわ目を引きます。
2002年土屋光太郎「イカ・タコガイドブック(TBSブリタニカ)」によると、
房総半島以南の沿岸に分布、全長15mほどとあります。
ここ江之浦も分布域なのですが、
何しろこの大きさ、網にかかるには小さすぎ、
我々漁業者が目にする機会は少ないものです。
このタコも、気がついたら船の上にいたので、
イセエビの網にかかったカジメが石ころに乗っていたのか、
たまたま網につかまっていたのか・・そんなところでしょう。
ダイビングでは、目にすることが多いようで、
フグ毒と同様のテトロドトキシン(tetrodotoxin)が唾液腺の中に含まれ、
咬まれると死んでしまうこともあると、恐れられています。